矢作川学校事務局(豊田市矢作川研究所内) 
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2011年03月05日
第7回(2010年度)矢作川学校ミニシンポジウムを開催しました

豊田産業文化センターで開催された矢作川学校ミニシンポジウムも今年で7回目となった。高校生、大学生を中心とした12題の発表があった。ミニシンポジウムでは、第16回矢作川研究所シンポジウムのキーワードとなった「外来生物」に関する研究発表も多くみられた。カワヒバリガイ、ミシシッピアカミミガメ、オオカナダモに関する彼らの調査研究の取り組みは、流域の保全に外来生物問題は避けられないことを改めて教えてくれた。彼らの発表を通し、研究対象を外来生物とした苦悩、つまり、命あるものを駆除対象にしなければならない心の痛みも伝わってきた。ある発表者の学生さんは「アカミミガメをペットにすると決めたなら、ペットの命に責任を持ってほしい」とコメントしてくれた。人の暮らしが自然環境に与える影響についてみんなで考える機会が増えていけばうれしい。(内田朝子)

H22年度 矢作川学校ミニシンポジウム プログラム
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日時:平成23年3月5日(土曜日)午後13:00~17:00
会場:豊田市産業文化センター 4階 視聴覚室
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開会のあいさつ(豊田市矢作川研究所 所長 柴田一美)
1.小池 悠斗・中尾 智行/愛知県立岡崎北高等学校コスモサイエンスコース2年生
課題研究「水質」班
「水を真面目に考える ~魚が棲みやすい河川とは何か~」
2.二村太規・大塚朝美・成瀬晶子・山隅香央里/豊田東高校
「生物多様性を脅かす外来生物問題-矢作川および豊川水系のカワヒバリガイDNA解析
-」
3.愛知県立衣台高等学校
「豊田市逢妻女川流域の水生動物、特に外来動物の生息状況」
4.三輪 俊仁/ 愛知学泉大学コミュニティ政策学部3年
「岐阜県海津市における長除川・山除川流域のカメ類の生息状況の変化」
5.竹尾 裕樹/愛知学泉大学コミュニティ政策学部4年
「安城市本證寺内堀の水生生物、特に外来動物の生息状況とハス再生活動について」
6.辻井 聖武/名城大学農学部4年
「千葉県印旛沼流域における外来種カミツキガメの食性」
7.王 京徽/愛知学泉大学経営学部交換留学生
*米津 勇輝「矢作川の秘密」
8.渡利 高広/豊田工業高等専門学校
「矢作川上流域における堆積性粒状有機物の質的時・空間分布特性の把握」
9.森田 裕志・長谷川 拓実/愛知工業大学4年
「矢作川におけるオオカナダモの繁茂要因」
10.大野 真享・倉地 隆裕/愛知工業大学4年
「矢作川における底生動物の調査」
11.中島 健太・中村 亮介・後藤 信総/愛知工業大学4年
「砂防堰堤・治山堰堤が底生動物へ与える影響」
12.藤井 佑樹・三井田 和也・米村 敬太/愛知工業大学4年
「人工林間伐による流域保全」
自由討論
閉会のあいさつ(豊田市矢作川研究所 総括研究員 間野隆裕)



 
 
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