矢作川学校事務局(豊田市矢作川研究所内) 
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2022年07月09日
西広瀬小学校水質測定記念行事

【開催場所】西広瀬小学校
【参加者】西広瀬小学校児童ほか

(内容)矢作川について
*矢作川の現状、生き物、川を守る人の活動

児童からの質問
Q.矢作川の水はきれいですか?
A.今から50年以上前の1960年代頃までは汚かったですが、西広瀬小で水質調査を始めた1970年代から徐々に改善し、今はきれいになりました。
Q.アユは何種類いますか?
A.1種類で、日本を含む東アジア一帯に分布しています。沖縄には近縁のリュウキュウアユがいます。
Q. アユが好きな餌は何ですか?
A. 石につく、ぬるぬるした小さい藻を食べます。人間から見ると、あまりおいしく
なさそうに見えます。かちかちになってしまった川底には大きな藻や水草、コケなどが生え、アユの好きな種類の藻が減ってしまいます。

担当の先生の感想(メール抜粋)
源流の様子、様々な形での水の利用、アユ子さんの食べもの等、子どもたちがもっと川を好きになり、川に学ぶ入口となるすてきなお話をありがとうございました。
昨年度の4年生総合学習のテーマが「水でつながる命」でした。「私たちのからだは矢作川でできている」という表現は、これからの授業の中でも、使わせていただこうかなと思います。

   



2022年06月11日
初音川ビオトープ植物観察会

【開催場所】初音川ビオトープ
【参加者】初音川ビオトープ愛護会会員ほか

(内容) 植物観察会
*除去する植物、残す植物についての学習
多様な植物を残す草地管理について

・愛護会がビオトープの管理を行うにあたり、除去すべき植物と残すべき植物を確認するため、2008年から年に一回行っている植物観察会。
・毎年の学習による効果で、外来種のセイタカアワダチソウ、アレチヌスビトハギ、シナダレスズメガヤは激減した。
・ビオトープでは2018~20年にかけて研究所が植生調査を実施した。その結果を踏まえ、池の南側の一部で通常の草刈りをせず外来種の手刈り・引き抜きのみを行い、チガヤを含む多様な植物を保全している。この管理に加え、一度だけ機械刈りを行う場所や、工事によりチガヤがなくなった場所に移植を行う場所を設定しているので、その紹介を行った。
・外来種の手刈り・引き抜き処理を行っている場所で見られるようになった野草の花のうち、観察会の時期には見られないものについて資料で紹介した。

    



2022年04月28日
アユの放流、 アユの生態、漁協・矢作川研究所の取り組みの紹介

【開催場所】矢作川(あいち豊田農協旭支店前)
【参加者】小渡小学校1,2年生

《アユの放流》
・子どもたちによるアユの放流

《アユの生態解説》
・アユの生態解説(年魚、回遊魚)
・アユを保全する取組みの説明(くみ上げ放流、放流)
・アユの驚異的な成長量とそれを支える餌利用
・なわばりと友釣り
・アユの「あぶらびれ」
・なわばりアユがいる意味
・砂が適度に流れる大切さ

【魚の鰭(ヒレ)の解説】
・対鰭(ついき)と不対鰭(ふついき)
・鰭の名前(鰭の位置で理解する)
・背ビレを用いた大まかな同定方法

 

アユを放流する様子

 

魚類の実物観察の様子



2022年04月16日
森の健康診断リーダー研修指導

【開催場所】旭八幡町の人工林
【参加者】矢作川水系森林ボランティアメンバー

市民参加型人工林調査「森の健康診断」リーダー向け研修
① 森の健康診断概要説明
② 現地実習
③ 補足説明、質疑応答、その他
・市民参加型の人工林調査「森の健康診断」では、主として森林ボランティアが調査リーダーを務める。2005~14年には矢作川流域全域で、2015~19年は地域の主催で実施されてきたが、2020~21年はコロナ禍で休止となった。2022年は3年振りの開催をめざし、手法をおさらいするリーダー研修を行った。
・16日、17日とも現地で一通りの調査を行い、その後間違えやすいポイントについての説明と質疑を行った(ササと細い竹の見分け方、植生調査枠の境界にある植物の扱い、直径尺の使用法など)。また、6月4日に恵那市串原地区で実施される森の健康診断についてのガイダンスも行われた。

現地実習

 

座学



2022年03月19日
森の健康診断体験指導

【開催場所】旭八幡町の人口林
【参加者】森林ボランティア、森林NPOメンバー

  1. 森の健康診断現地実習
  2. 概要説明、質疑応答、その他
    • 市民参加型の人工林調査「森の健康診断」は、矢作川流域全域で2005~2014年に実施された後、2019年まで地域住民が主催する形式で開催された。コロナ禍で2年間休止されたが、2022年には恵那市串原で再開するため、森の健診未参加の森林ボランティアと森林NPOメンバーを対象とした体験講座が実施された。
    • 当日は多目的施設「つくラッセル」近隣の人工林で現地実習を行い、その後屋内に移動して、森の健診実施が始まった経緯やこれまでの成果、6/4に実施されるくしはら森の健診のアナウンスを行った。

Q&A

Q:この調査では幹の太さや高さ、本数で混み具合を判断するが、樹冠の広がりはどう評価するか。
A:調査対象の大半である過密な人工林では、植栽木が十分樹冠を広げられないので、個々の木の樹冠面積はほぼ均等である。枝下高(生きた 葉 が着いている範囲の高さ)は当初調査項目に入っていたが、優先度の低いデータと判断して外した。
Q:10年間の森の健診から分かったことは。
A:矢作川流域の人工林の5~8割が過密で、すぐに間伐が必要なことがわかった。また、植栽木の密度が上がるほど林内の草と低木の被覆率が下がり、土壌の落葉層・腐植層も薄くなって、緑のダム機能が下がる可能性が示された。

 



 
 
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